証券外務員の資格には、二種と一種 さらには特別会員と正会員という種類があります。
特別会員二種・特別会員一種
正会員二種・正会員一種
という感じです。今回はこの4つについて記事にしています。
私も実際取得したのに、、よくわかってなかったです。
これ、なんなん?という方に、簡単にまとめてみました。
そもそも…みんな知ってるん?
証券外務員とは
おそらく、銀行や証券に入社すると
「これなかったら仕事できないからとってね」
と言われるはずです。
わけもわからないままにとりあえず勉強して取らされる資格、それが証券外務員です。
でもほんとにこの資格がなかったら仕事できないので、とりあえずみなさん取るはずです。
で、その後、適宜「いま持ってるの二種?一種もとっといてね」とか言われます。
わたしは二種特別会員を入行後すぐとったあとに、一年くらい?で一種とってねーって言われました。
友人は「●●できないから必須といわれてとったのに実は必須の資格じゃなかった」なんてことも。
上司も実際よくわかってなかったりします。
いや、管理職やねんからちゃんとしろよって話やねんけども…
まあこんな感じで、結構みんなわかってないです。
でも自分の資格なので、自分で理解して活用できるようにしていくのが大事だなって思ったので、
今回改まって書いています。
二種と一種の違い
一種(こちらの方が難易度が高い)では、すべての金融商品を扱えますが、
二種は限られた金融商品しか扱うことができません。
《取扱業務ができるもの》
一種…信用取引・デリバティブ取引を含めたすべての有価証券
二種…現物のみ
ということで、わたしみたいな元・一般の銀行員では二種で十分です。が、知識として信用取引やデリバティブ取引等は常識なので二種持ってるからいいや〜と避けて通れる道ではないと思います。
リスクの高い信用取引やデリバティブ取引ができる一種のほうが当然専門的で難易度が高いですよね。
出題範囲・時間など試験の違い
二種 | 一種 | |
出題数 | 70問 7割(210点)以上で合格 |
100問 7割(308点)以上で合格 |
試験時間 | 120分 | 160分 |
試験範囲 | 二種に加え信用取引やデリバティブ取引などの範囲 |
※後述しますが正会員の場合です
受験資格はありません。どちらも誰でも受けることができます。
一種の試験を受けるために二種の合格が必須などもないです。
実はわたしが銀行で働いていた時は二種がなければ一種を受験できなかったのですが、2012年に制度が変わっていたようです。
二種をとばして一種チャレンジはレベル的にも可能です。
私としては、どうせ勉強するなら一種をおすすめしますが…
会社で集団受験の場合(ほとんどがそう)は、受ける試験を指定されてしまうので、いきなり一種の受験は無理かもですね。
一般でこの資格の受験を考えている方は、一種受験をおすすめします!
特別会員と正会員
先にも述べましたが、「特別会員」と「正会員」が存在します。
簡単にいうと、証券会社向けの資格が正会員、その他銀行や信用金庫等金融機関向けの資格が特別会員です。なお、特別会員から正会員へ移行することはできません。新たにいちから受験しなければなりません。
特別会員
特別会員は、先にも述べましたが銀行などに勤務している人向けの資格で、その所属先の銀行は証券業協会に特別会員として所属していなければなりません。
なので特別会員はその所属先に勤務している人のみしか受けることができません。受験を申し込む際は勤務先を通して申請する必要があります。
そして、その所属先を退職したら資格が消失してしまいます。正会員の人は、退職後も別会社で登録さえできれば有効なので(研修は必要ですが)そういった意味では正会員の方が有利ですね。
正会員
正会員は証券向けといいましたが、これは証券会社が証券業協会に正会員として所属しているからです。こちらの資格は、特別会員と違って誰でも受験することが可能です。特別会員を持っている人でも可能です。
特別会員よりも取り扱える範囲は広く、難易度も(少し)高い試験です。受験は一般と同じ方法ですが、すでに金融機関勤務の方は所属先から指定される場合も多いのではないでしょうか。
難易度はどのくらい違う?
難易度的には、
<簡単>特別会員二種⇒二種⇒特別会員一種⇒一種<難しい>
という感じですが…
特別会員はテキスト等も一般発売されていないので、単純に比べるのは難しいかも?
詳しくはこちらの記事で紹介しています。
私の体感としては…難易度の差が良くわかりませんwww
どれも…難しいといえば難しいし、簡単といえば簡単だし。そんなに中身変わった感じもしません。特別会員二種は計算問題がなかったので(当時)簡単に思いました。今はどうなんでしょ?古い情報ですみません。。。
もし会社からとってねーって言われているのなら先輩や同期と情報共有するのが一番いいかもです。
まとめ
似たような感じでややこしい資格なのですが、持っているのと持っていないのでは実務の面で大きく異なる資格です。
また、転職時等の場合に特別会員は転職先に持っていくことができず取り直しになるので要注意です!